国際興業朝50系統花の木 12:20



 

 
 
 
やや冷たい風が土手の上を吹き抜けてゆく。
気温が下がったせいか、桜の花はなんとか木にしがみついているようである。
 
もうすぐ小学生になる三人の子どもたちがランドセルを背負って手をつないでいる。3年前の同じ日、彼らが真新しい園服を着て撮った写真を思い出す。卒園入学おめでとう。ちょっとずつ大きくなってゆく子どもたちが羨ましい。こちらは走り回って息が切れるのが年々早くなる。
 
撮影終えて今年も女の子からラブレターをいただいた。文章が長くなっていて成長を感じる。
https://miharayuu-monophoto.blogspot.jp/2017/03/1157.html
 
 
駅に戻るバスは行ってしまったあとで、15分ほど待たなくてはならない。
 
バス停のある歩道に沿って山茶花が咲いていたのでカメラを取り出して、タムロン35mmに付け替える。タムロンのレンズはかなり寄れるので、マクロレンズの代わりになる。

薄い花びらの優美な曲線を眺めていると、女性のうなじを連想する。けだし花は女性である。ファインダーを覗きながら、君、きれいだよ…と心の中で花に話しかけながら撮っているけど僕は変態ではありません。
 
そうやって撮っていると10分くらいはすぐに過ぎて、バスの写真を撮るべく、ふだん付けっぱなしにしているシグマ30mmのレンズに戻す。