近畿日本鉄道京都線新田辺駅 16:25
パパのご実家に7人の従兄弟が集まった。
従兄弟の最年少は昨年12月にお宮参りを撮ったばかりの赤ちゃんである。すくすく育っていて、つきたてのお餅みたいだ。パパの溺愛ぶりがよい。
春休みになったばかりの子どもたちは、ひたすらゲーム三昧の時間を過ごしている。
彼らの親もファミコンやゲームボーイで育った世代だから、子どもが小さな画面に没頭している光景はごく当たり前のものである。
ちなみに僕はテレビのない家庭で育ったので、テレビゲームというものに馴染むことなく大人になってしまった。スマホにゲームアプリは何も入っていない。
お楽しみのところすまないが、とりあえず集合写真は撮らねばならぬので、ゲームを中断して床の間の前に並んでもらう。彼らにとっては面倒くさいことでしかない。おまけに小学生男子というのはふざけることに関しては天才的だ。立たせてカメラを構えたら、もうそこにいない。まあ、あと数年して中高生になれば、ふざけることもなく醒めた表情でカメラを見るだろう。それはそれで辛い。
集合写真のあと、おじいちゃんとおばあちゃんのツーショットを撮る。
新婚旅行の話を振ったら、二人は九州巡りをしたという。7万円かけたというから、驚いた。当時としてはかなり豪勢なハネムーンになる。おそらく昭和40年頃だから、大卒の初任給が2〜3万円だった時代である。そのときの話をもっと聞いてみればよかった。仲の良いご夫婦であった。