西肥自動車谷郷町 16:25

  
 
 
 
一歳女の子の家族写真を撮る。
怖がって終始ママにしがみついたまま。離すと泣き出しほとんど撮れず。
パパとママは、こんなはずではなかったと思っているかもしれない。期待が大きかったぶん落胆も大きいだろう。いろいろ撮影アイテムを準備されて天気にも恵まれたのに残念であった。
 
子どもの心理はとても複雑だ。

撮影が決まると、親はどうしても写真のことばかり考えてしまうが、子どもの気持ちのことを考えてほしい。撮影前に子どもが「おしゃしんとるのたのしみだね!」とか言っていても安心してはならない。いざ見知らぬフォトグラファーが目の前に現れると子どもは固まって笑わないのである。笑顔のない写真は著しく満足度が下がる。(もちろん人見知りせず、すぐに一緒に遊べる子もいます)
  
当日は親も緊張しているから、子どもはその空気を敏感に感じ取る。撮影スポットの良し悪しなどは子どもの写真にはほとんど関係のないことで、僕は撮影よりも子どもをいかにリラックスさせるために気を遣う。今までに千人以上もの子どもを撮影してきたけど、子どもの心を読み解くのはいまだに難しい。