藤枝市自主運行バス駅南循環善左衛門線下青島南 14:53
強い風が吹き抜けて草が揺れる。
小川の両岸は緑の原っぱになっていて、菜の花と背の低い桜が咲いている。子どもの写真を撮るには申し分のないロケーションである。
4月に幼稚園に入園する兄と、ハーフバースデーの弟の記念写真の予定であったが、弟くんは眠かったのかずっとぐずっていてほとんど撮れず。赤ちゃんの体調は予測できない。どうか今夜はぐっすり眠ってほしいと願うばかり。
撮影場所までは藤枝駅からバスに乗った。地方都市にしては比較的コミュニティバスが発達していて、藤枝市の担当部署はよくがんばっていると 思う。ただし乗客はかなり少ない。往復とも僕のほかには1人しか乗客がいなかった。市のホームページには継続運行のためにできるだけ利用してほしいと書かれているが結果は厳しい。
藤枝駅前にあった大型スーパーは撤退し、建物は取り壊されて更地になったまま立入禁止のロープが張られている。バスは駅を中心にして放射状に路線が伸びている。だからバスに乗って駅まで来ても何もできない。駅の周辺はマンションばかり。主要な大型店舗は幹線道路沿いに点在している。
地方のバスに乗客が少ないのは、市街地というものがなくなってしまった結果であろう。これは藤枝市に限らず日本全国の地方都市に共通することではあるけれど。