中央本線荻窪駅 11:07


  
 
  
 
 
爽やかな秋空の下で七五三。

住宅地の中にある小さな神社の神主さんは気さくな方で、祈祷の締めの太鼓を男の子に叩かせようとするが、彼は怖がって一人ではできず、パパと一緒にバチを持つ。
 
参拝のあとは子どもと遊ぶ。かくれんぼにかけっこ。子どもが楽しめるようなものが何もない神社で子どもと遊ぶ。ススキが陽射しを浴びて美しく光っていた。
   
ママは6年前に僕が撮影した結婚式にゲストで来ていたそうで、そういうつながりもあるのかと思う。覚えていただいていてありがたい。
 
年間の撮影件数からすると、これまでにのべ1000組くらいの家族を撮ったと思う。僕はその人たちをどれだけ覚えていられるだろう。
 
フォトグラファーというのは人の名前は忘れても、撮った写真のことはなかなか忘れぬものである。