東京地下鉄副都心線明治神宮前駅 14:21

  
 
 
  
 
平日にもかかわらず、着物を着た子どもたちが親に連れられて次々に訪れる明治神宮。
どこでも有名な神社には人が集まるものであるが、それでも少子化で七五三の参拝客は減っているのだろうかといらぬ心配をする。
 
子どもはやはり多いほうがよい。子どもは国の宝であるから、もっと国は子どもを産む家族に手当を厚くするか減税してもよいのではなかろうか。僕には子どもがいないが、そのための税金だったら喜んで払いたい。でも…そうならないんだろうなあ、この国は。
  
 
七歳と四歳の姉弟と遊ぶ。
三歳五歳よりも七歳の女の子のほうが撮りづらいのだけど、一緒に遊んでくれてよかった。
  
七五三は子どもにとってはどうしても窮屈な行事になりがち。着物を着せられカメラに向かって笑えと言われる。神社で楽しそうにしている子どもは少ない。七五三は子どもの成長を祝うものだから、子どもはもっと楽しんでよいはずではなかろうか。
 
 
参集殿の前で祈祷が終わるのを待っていたら、七五三に訪れた家族の母親が、三歳の娘の筥迫(はこせこ)がなくなっているのに気づく。レンタルだからたいへんだ。父親が急いで今来た道を探しに戻る。当の女の子は我関せずと走り回っている。
 
母親が祈祷の受付所に聞きに行ったようで、しばらくして朱色のそれを手に持って出てきた。親切な人が拾得物として預けたらしい。一件落着でよかった。

動き回る子どもだとそういうことがよくある。かくいう僕も撮影中に七歳のお姉ちゃんと遊んでいたら、通りがかった人から「これ落ちてましたよ」と彼女の筥迫を差し出されて、若干肝を冷やした。