京浜急行電鉄京急線横須賀中央駅 17:0


  
 
 
横須賀の街は秋祭りのようで、袢纏姿の男たちが目立つ。
すでに酒が入っているようで、仲間たちと声高に喋っては笑う。平和な光景である。
  
本来なら浦賀の先にある神社にお参りする七五三だったはずだが、お兄ちゃんの通う小学校の運動会が急な日程変更で今日になったそうで、参拝は諦めて公園で写真を撮る。
 
ママと主役の弟くんは着物姿、パパとお兄ちゃんはジャージと体操服という家族写真になった。これはこれで楽しい絵柄であった。
 
子どもたちは走り回り、また転げ回って遊ぶ。運動会を終えたはずなのに、体力は有り余っているらしい。
 
育ち盛りになったら、二人ともごはんを食べまくって大きくなりそうだなあ。

  
公園にはかつての帝国海軍の戦艦「三笠」が鎮座している。

日露戦争時の日本海海戦で東郷平八郎が指揮を執った歴史的な船であるが、船体はところどころで塗り直されて濃淡のムラができている。
 
ネットで少し調べてみると、船を所有するのは横須賀市ではなく防衛省であって、その修繕費などは国の防衛費から出ているのだが、あまりお金をもらえてないらしい。防衛予算は年々増えているというのに。
  
戦後、ぼろぼろになっていた船の復元運動も、連合国側の英国人と米国人が「三笠」の惨状を嘆く文章を記したのがきっかけである。当時の海上自衛隊は船体の引き取りを拒んだという。
 
日本人には歴史を大切にするという観念が薄いのだろう。
過去をないがしろにする国の未来は推して知るべし。