山手線原宿駅 13:38
七五三で訪れた明治神宮は、まさに皇室関係の結婚式が行われるところであって、神楽殿には入れず本殿前の広場もテレビカメラが並んでいる。
とても参拝するどころではないので、やむなく境内を離れて森の中の参道で写真を撮るが、七歳の女の子は僕がふざけても困った顔をして、一緒に遊んでくれない。
七歳女子は、無邪気さが抜けない子もいれば、大人びた子もいる。子どもが大きくなると自然な笑顔を引き出す撮影は難しいものです。
撮影終わって原宿駅へ。
神宮橋の上ではスティールパンを演奏する男性がいる。
今秋に明治神宮で撮影するのは3回目だが、彼はいつもそこにいて銅鑼のような金属の上で目まぐるしく 手を動かして澄んだ音を響かせている。
一心に音を奏でなから、彼は周囲に視線を走らせる。通行人の足を止めるために間合いを計るように。
ストリートミュージシャンもそれが仕事なら、ただ好きなように演奏しているわけではないのだろう。
彼の前を通り過ぎながら投げ銭用のカゴの中に入っているお金は、以前に見たのと同じくらい。呼び込み用にあらかじめ入れてあるのかもしれない。