常磐線柏駅 14:23



 
 

 
水戸から郡山まで水郡線で3時間半。夕方の車内は放課後の高校の教室をそのままである。
近くにいた男子高生二人は僕の知らないゲームの話をずっと続けている。
 
高校生のときに学校まで約30分かけて徒歩通学していた僕には電車通学できる彼らが羨ましい。
 
常陸大宮で一度にどっと降り、ついで山間部へ分け入ってゆくにつれて車内はまばらになり、空気が少しずつ冷たくなる。
それでも車内にはぽつりぽつりと高校生が乗っていて、途中駅からも二人三人と乗ってくる。
 
これから高校生がさらに少なくなったら、日本のローカル線は9割がた立ち行かなくなるのではなかろうか。