東北本線郡山駅 17:39


 
 
 
 
東北人はどうも遠慮深いというか引っ込み思案なところがあるように思う。
親族控室で、山形から来たおじいちゃんおばあちゃんたちの記念写真を撮ろうとすると「いや、わたすはいいから」と、なかなかカメラの前に立ってくれない。
 
その点、山形の結婚式場でカメラマンをしている新婦の母上は、東北人として型破りなところがあるようだ。
カメラマン持込み不可の式場で撮影できたのは、彼女から直々にご依頼いただいたためであろう。
 
挙式のときにはさすがに手控えておられたが、披露宴になると、クリップオンストロボをつけたキヤノン5D3を抱え、キャンドルに火をつける娘を撮る彼女は母親というよりフォトグラファーの表情であった。
 
そんな母上と家族にあてた手紙を新婦が読む。「こんなときでもないと、伝える機会がないから」と。
 
それは決して珍しいフレーズではないのだけど、今日はなぜか胸に詰まるものがあった。
  
そうなのだ。東北人だからというだけでなく、我々日本人は自分の気持ちを素直に表現するのが苦手な民族なのだ。
 
それをごく自然に克服してくれる結婚式という空間に感謝しなければならない。
結婚おめでとう。末長くお幸せに。
  
あと、ゲストのカテゴリー別に仕込みなしの景品抽選会をやったのはとてもよかったです。これは他の新郎新婦も真似していただきたい。