尾道 16:54

  
 
 
 
 
商店街のアーケードの中にまっすぐ夕陽が射し込んでくる季節。
半年前にこういう光景を見ただろうかとブログをさかのぼってみたけれど、尾道にいなかったり天気が悪かったりで似たような写真は撮っていなかった。
 
ミチコさんは子猫の里親探しを諦めたのか、それとも初めからそのつもりだったのか、先月迷い込んできた仔猫を家の中に入れて飼うことにしたらしい。
 
仔猫というのは、見た目はまことに愛らしいのであるが、暇さえあれば寝るより遊びたがる生き物で、例えば床に洗濯バサミが落ちていたなら、それを自分で追いかけ回して遊ぶ。その様子は微笑ましいが、カタカタカタカタカタ夜中に音を立てて遊ばれるとうるさくて寝られない。カタカタカタカタカタ…
 
加えて物怖じしない性格なのか、先住猫にちょっかいを出しては喧嘩になる。これもうるさい。
 
ミチコさんにとって猫は家族であるらしいが、僕にとっては同居人(猫)に過ぎなくて、新入りというのはそれまでの秩序を乱す存在なんである。
 
夜は人間が寝たら同じように寝ろと仔猫に説教したいところだが、残念なことに猫はまったく日本語を解さない。馬の耳に念仏という諺があるが、馬を猫に代えてもよい。
 
昼間仕事をしていたら、仔猫が膝の上に飛び乗ってきた。そのまま肩までよじ登る。人間をキャットタワーだと勘違いしているのかもしれぬ。邪魔であるがかわいいと思わぬこともない。仔猫の名前はココちゃんです。