静岡県熱海市東海岸町 18:31

  
 

 
   
何かの記念だから、とりあえず手近な写真屋さんを呼んで撮ってもらおうか。
この国にそういう文化が広まってくれるといいなあと思う。 
  
今日は母上の還暦の誕生日に呼ばれた。
熱海の海岸のすぐ近くで民宿を営んでおられる。書き入れ時の忙しいこの時期にお邪魔して撮影する時間をいただいた。
   
もともと民宿を営んでいた旦那さんの元に嫁いできた。
結婚した当初は慣れない客商売にたいへんだったというが、娘二人が結婚して家を出て、孫を連れて遊びに来るようになった今も二人で宿を切り盛りしている。 
  
外で撮影して宿に戻った母上は、「エプロンしてないと落ち着かないのよー」と言いながら、手際よく泊まり客の夕食の支度をする。これからもまだ働くという彼女の姿はとても充実しているように見えた。
 
異論はあろうが仕事こそが人生である。仕事がつまらぬと人生そのものがつまらなくなる。仕事は大事だ。
 
撮影の途中、母上の孫である小学4年生の男の子から質問された。「なんでカメラマンになったの」

一瞬考えたが、正直に「なんとなくだよ」と答える。
小学生相手なのだから、もっと明確な意思や夢を語ればよかったのかもしれないけど、あいまいな理由で生きている大人もここにいるのですよ。
  
幸いに成り行きで始めたこの仕事は好きだし、続けたい。幸せなことである。
  
 
撮影終えていただいた刺身盛りが絶旨。ありがとうございました!
 
熱海では民宿三井荘へどうぞ。屋上から海上花火が見えます。(ホームページの写真は僕が撮影しました)
http://www.shachi.co.jp/mitui/