大阪環状線森ノ宮駅 10:41
公園のモミジが紅葉して、それを見る(撮る)人たちが朝早くから集まってくる。
それほど寒くなくて風もないのが嬉しい。
一歳のときから撮ってきた双子の女の子は六歳になる。
僕より先に公園に来ていて、二人は遊具で遊んでいる。
滑り台のある大きな遊具は5メートルくらいの高さがあり、ところどころに段差がつけられている。
彼女らは慎重にその段差をまたぎ、縄梯子のようなものは怖いと思ったのか階段を使って遊具から降りてきた。
撮影ではずっと遊んでいる。かくれんぼをしたり、風船で遊んだり。
走り回るようなアクティブさはないが十分楽しい。
来年二人は小学生になる。
僕と遊んでくれるのもそろそろ終わりかもしれないなあ、と撮りながら思う。
さりげなく遊ぶ位置を指示したら、彼女は「写真撮るんでしょ」と言う。
写真を撮っているとは思われたくないのだが、もうわかってしまう年齢なのだ。
小学生になったら見ている世界が広がる。興味や好きなものも変わるかもしれない。
僕と遊ぶよりももっと楽しいことを見つけるだろう。
二人の性格は違うが、マシュマロのようなほわんとした雰囲気は同じだ。
好きなものも同じだし。なりたいものも同じ。
未来のことはわからないけれど、ずっと一緒でいてほしいと思わずにはいられない。
今年も一緒に遊んでくれてありがとう。