東海道本線高槻駅 11:29
高槻城の近くにある神社の境内はさほど広くない。
それなのにフォトグラファーに写真を撮ってもらっている家族が5組くらいいて撮影会状態である。いやもうびっくりだ。僕もその中の一人になるんだけど。
僕を見てママの後ろに隠れる三歳の女の子が一緒に遊びだすまで5分とかからなかったのは幸運だった。
いったん遊び始めれば、あとは飽きさせないように遊びをつなぎながら七五三の写真を撮ってゆく。
彼女は白い着物に白いベレー帽を合わせている。髪飾りをつけるのを嫌がったためのママの苦肉の策かもしれないけど、よく似合っておしゃれだ。
スニーカーを履いているけれど、これもタイミングを見て草履に履き替えよう。
子どもが楽しいと思うかどうかはとても大切で、「かわいいねー!」と言えば親は喜ぶが子どもはほぼ無反応である。それより「オナラがぶう」と言うほうが笑います。
と、祈祷の間に他のフォトグラファーの撮影風景を見ながら思う。
祈祷が終わって出てきた彼女は退屈しきったらしく靴下まで脱いで裸足になっていたが、足袋と草履を履かせることができたのも幸運であった。
僕は小さな子どもの純粋さに助けられている。
大阪府高槻市野見町 11:01
1件目の撮影終わり。三歳女の子の七五三。はじめはママにしがみついていたのが、少し遊ぶと僕と手をつないでくれる。一緒に遊んでくれてよかった。子どもから「おにーさーん」と呼ばれるときはだいたいうまくいっている。
大阪府高槻市紺屋町 11:15 高槻駅南口でビッグイシュー購入。ふと販売員さんの名札を見たら「月」の字がつく珍しい苗字である。よく聞かれるのであろう。本人も「これ、そのまま読むんですよ」と教えてくれる。ご自身では珍しい苗字がコンプレックスだと話していたが、僕はとてもいい名前だと思う。