東京地下鉄丸の内線国会議事堂前駅 13:24
しとしと、というよりざあざあという雨が降る。
いつもだと七五三の参拝者でごったがえす神社の境内もひっそりとしているが、それでも傘をさして来る家族もいる。
待合せに指定した門の前で待っていたら、パパが一人でやってきて、どうしましょうと聞く。「ここに(娘を)連れてきたほうがいいですか」
すでに祈祷の待合室に入ってしまっているという。
雨とはいえ待合室で写真は撮れないから、連れてきてくださいと答える。
しばらくして、着物に靴を履いた七歳の女の子がやってきた。靴ではさすがにせっかくの着物が台無しだから草履に履き替えてもらったが、家族も雨でどうしていいのはわからぬのであろう。
おじいちゃんおばあちゃんまで七五三に呼んでいると、よほどのことでもない限り雨で日にちを変えることもできないからたいへんである。
女の子は大人しく控えめな性格で、あまり遊んでくれなかったけれど、じっとポーズを決めて撮られるよりは、遊びながらのほうがよかったのではないかと思う。
撮影の最後は屋根の下に移動していた碁盤の上に座って、一歳の弟くんと写真を撮る。
彼女は歳の離れた弟がかわいくて仕方がないのだろう。
いいお姉さんになるだろうな、写真を撮りながら僕はそんなことを考えている。
東京都千代田区永田町 11:33 1件目の撮影終わり。七歳女の子の七五三。雨降りでも屋根のある回廊で撮影できる。そう日枝神社ならね。雨のおかげで人も少なく、さほど困ることはなかった。 清和会が団体で参拝していて何をお参りしたのだろう。数年前に鳩山由紀夫夫妻を見かけたこともある。