山陽本線福山駅 18:44
語呂合わせの記念日は多々あれど、「いい夫婦の日」というのは誰が考案したのかセンスがあっていい。
どこかの結婚式場の送迎バスのナンバーが「11-22」だったりすると、わかってるなと思う。
そんな日に結婚記念の写真を撮らせてもらえるのも、ありがたいことだ。
学生時代からつきあっているという二人は結婚式をしないから、今日が結婚記念の日であってもいい。
朝からヘアメイクと着付けをして、白無垢、色打掛、ウェディングドレス、カラードレスとフルコースで写真を撮る。
最後まで疲れの色を見せないのは二人の若さのおかげか。
学生時代は野球をしていた新郎はがっちりした体格で、新婦はそこに惚れた。
結婚は楽しいことばかりではないけれど、二人で一年ずつ歳を重ねていってほしいと思う。
神前式でもキリスト教式でも、新郎新婦は神様に誓いを立てるけれども、写真撮影だけならそれがない。
だから僕は写真を撮りながら、神主さんか牧師さんのような気分になってしまう。
神が合わせられたものを、人は離してはならない。
意図して撮影に今日を選んだのかどうか聞かなかったけれど、二人はいい夫婦になる。