広島電鉄宇品線元宇品口 18:33
夕陽、それも日没の写真を撮るのは難しいのですよ。
こればかりはお天気しだいであって、撮れなかったとしても僕のせいではない。
頭上に雲がなくとも、地平に広がっていることがよくあって、そうなると高度を下げた太陽はあっさりと雲に隠れてしまう。
だから海の向こうの島影に太陽が沈むなんていう写真が撮れたのは、神さまのおかげだ。
宇品島の西側の海辺は遊歩道になっていて、何度もそこで撮っているけど、夕暮れ時に撮るのは初めてだ。
徐々に地平に近づいてゆく太陽1個ぶんの移動時間は約3分。まだまだ時間があると思っていると、あっという間に沈んでしまう。
太陽が完全に隠れると、一分一秒で空の色が変わってゆくから急いで撮らねばならぬ。
アテンドのヘアメイクさんが髪の毛を直したりすると時間を取られる。それをのんびり待っているように見えて、内心焦る。
それでも二人の気持ちが通じたのであろう。
雲のない茜色の空を背景に、シルエットの二人が浮かび上がる。
広島市南区元宇品町 17:56 本日の撮影終わり。福山から広島まで来てのサンセット前撮りは天気がよくて何より。なぜ元宇品にしたのか聞いたら、衣裳屋さんに勧められたとのこと。フォトグラファーとしては海辺の写真はどこで撮ってもあまり変わらないのであるが、それを言うのは野暮である。
山陽本線広島駅 19:13 尾道に帰ります。 115系時代は4両固定だったのが、227系になって列車ごとの編成にばらつきがでる。この糸崎行きは6両だが15分後の白市行きは3両。差がありすぎる。3両+2両の5両編成で固定したらええのに。