尾道 16:57
新卒で入った百貨店での会社員時代はそれなりに面白く、つまらぬこともあったけれども、仕事に恵まれていたと思う。
それでも多少後悔しているのは、30歳くらいのときに睡眠時間を削って深夜のサイゼリヤで仏語を勉強していたことである。
「働き方改革」以前の当時はコンプライアンスとかいう言葉もほとんど聞かれず、いくら残業をしても咎められることはなかった。
連日夜9時、10時まで会社に残ってそれから自宅最寄りの池袋まで行き、西口の丸井の向かいにあるサイゼリヤに入って夕食を食べてドリンクバーのコーヒーを飲みながら、独りで仏語のテキストを開いていた。
勉強の仕方としては、まったくもって最悪である。眠くてちっとも頭に入らない。それなのに飽きずにそ毎日繰り返し、深夜0時を過ぎてから帰宅することも多々あった。
週休2日が保証されていたのにシフト制であるのをいいことに、休日でも平気で出社して夜遅くまで会社に残っていた。
今考えると相当な変わり者というかアホじゃな自分。
その頃の睡眠不足が今の目の下のクマの元になってるんだと思う。
ショートスリーパーでもなく8時間寝ないといけないのに、サイゼリヤのテーブルに向かってうたた寝していたのはよくなかった。老化を早める原因であった。
ろくに話せもしない仏語なんか勉強せずにさっさと家に帰ってちゃんと寝ていたら、もうちょっと若々しくいられたはずだ。
小学生を撮影するときに「身長を伸ばしたい」と言われることがあるが、概して睡眠が足りてない。
寝る子は育つとい諺通り、よく寝れば成長期にちゃんと背が伸びるものです。
睡眠大事。
