吉備線吉備津駅 15:17




 
三歳の女の子は体格よくて五歳くらいに見える。
 
「そうなんですよ誰に似たんですかね」と言うパパの体が大きい。
 
 
 
岡山の吉備津神社の境内には大きなイチョウの木があって、その根元の周りが黄色い絨毯になっている。
 
写真を撮っていると雪のように色づいた葉が舞い落ちるから、今が見頃のようである。
 
彼女は物静かで騒いだりしない、といってもふだんは違うのかもしれないけれど、着物を着ておとなしい。草履もちゃんと履いてくれる。なんだか分別ついた大人みたいだ。
 
 
 
境内の隅っこに自生したような若木があって、それが彼女の身長に合っているからそこで撮ろう。
 
神社の建物よりも自然の緑を背景にするのは僕は好みだけれど、そのほうがいい写真になると思っている。

おとなしい彼女も遊んでいるうちに、無邪気に笑うようになる。
 
子どもがつまらなそうな顔をしていると、いたたまれない。なんとかして楽しませたい。
 


拝殿の隣にはなだらかな坂になった回廊があり、いわゆる撮影スポットになっている。
 
草履から靴に履き替えた彼女はそこを駆け降りてしまう。転ぶとたいへんなことになるのだが、その心配もいらないみたいだ。
 
お腹が空いて飽きてつまらなさそうにしていても、最後は元気にかけっこして三歳の七五三は無事に終わる。


 
山陽本線尾道駅 10:28 岡山市まで行きます。今日も秋晴れ。白人旅行者が多いなあ。

吉備線岡山駅 12:07 本日の撮影に。このローカル線にも白人旅行者がいてどこに行くんだろ。



岡山市北区吉備津 15:08 本日の撮影終わり。数え三歳女の子の七五三。おとなしい性格なのか大笑いすることはなかったが、ぼちぼち遊んで楽しんでくれたような。

山陽本線岡山駅 15:52 駅地下の輸入食材品店でセールのワイン2本買って尾道に帰ります。


夕陽を追いかける。

山陽本線東尾道〜尾道 17:20 ただいま。




今夜は北海道清里町のジャガイモ焼酎をロックで。

これが一番好きな食べ物かもしれん。