予讃線詫間駅 17:06




 
祈祷を受ける神社の拝殿の隣は砂浜で、その先に瀬戸内海が広がっている。
 
その砂浜で七五三の祈祷を終えた三姉妹は夢中で貝拾いをして「ほらみてー!」と僕に見せにくる。
 
傾いたオレンジ色の陽射しを浴びて、家族は海辺を歩く。
  
穏やかな時間である。幸せというのは、こういうときなんだろう。
 


三人の子育てに追われる日々に、ハレの日はある。
 
神仏に子どもの成長を感謝してお参りするのはいつでもできるが、それが七五三という行事になったのは不思議なものだ。
 
なんなら子どもをお祝いするよりも、親の苦労が報われる日であってもいいんじゃないか。
 
僕には子どもがいないけども、そんなことを思ったりする。親だって神様から褒められたら嬉しいじゃないか。



長女ちゃん次女ちゃんの七五三は終わり、末っ子ちゃんの七歳の七五三は4年後だ。
  
次も依頼いただけるかわからないし、仕事の都合で来年は引越しするかもしれないそうだ。
 
拾った貝がらはそのうちどこかに紛れてなくなるかもしれない。
 
思い出もそんなふうにいつか薄れてしまうだろうけど、穏やかな瀬戸内の海辺で過ごした時間はたしかにここにあったのだ。



宇野線岡山駅 12:34 香川県三豊市まで行きます。

本四備讃線児島〜宇多津 13:10 風はほぼなさそうでよかった。


予讃線坂出駅 13:31 2件目の撮影に。





香川県三豊市三野町大見 16:24 本日の撮影終わり。2件目は七歳と三歳の七五三。三姉妹の七五三撮影はこれで終わりかもしれない。この家族がいなければ、たぶん一生ここに来ることもなかったろうと思う。

予讃線海岸寺〜詫間 16:31 ススキの穂を揺らして特急「しおかぜ」が走り去る。駅まで徒歩30分。




香川県三豊市詫間町松崎 17:01 駅に戻ってきた。今日はだいぶ歩いたような気がするけど、せいぜい7〜8kmくらいだろう。



予讃線詫間〜海岸寺 17:11 尾道では海に向かって右手に沈む夕日が、四国では逆になるのがなんとなく不思議。


岡山駅のユアーズで夜ごはんを買う。全国的にクレジットのシステム障害が起きているようだが、この店ではなんの問題もなく使えた。

山陽本線岡山駅 19:05 381系「やくも」が見られるのも残りわずか。とりあえず写真撮ってしまう。

山陽本線岡山駅 19:15 大阪まで行きます。

山陽本線姫路駅 20:53 道北には大雪警報が出ているそうじゃないか。どうりで寒い。