山陽本線福山駅 12:54




 
たっぷりの陽射しで暑いくらいの小春日和である。
 
境内の紅葉が赤く色づき始めている。
 
神社は小高い丘の上にあるから、家族みんなで長い階段を上る。



五歳のお兄ちゃんが三歳の七五三参りをしたときには泣いてばかりだった弟くんも三歳になり、二人で小さな拝殿の床几に座っている。
 
備後護国神社の祈祷では宮司さんが祝詞を唱えたあとに太鼓を叩きながら朗々と謡をうたう。
 
そこに、

しろかねもくがねもたまもなにせむにまされるたからこにしかめやも
(銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも)

という一節が挟まっていて、なんとなく覚えがあるなと思ってあとで調べたら、万葉集の中の山上憶良の有名な歌でした。
 
どんな金銀宝石も子どもに比べれば価値はないという意味で、本来の祝詞と合わせて謡ってお祝いしてもらえるというのはありがたいことだと思う。



お兄ちゃんは終わったあとに「たいこたのしかった、おしごとがんばってね」とはっきりした声で言い、宮司さんは思わず相好を崩す。
 
三歳のときの七五三を思い出し、わずか2年の間の彼の成長ぶりに僕は心の中で感嘆の声を上げた。
 
子どもってほんまにすごい。



山陽本線尾道駅 9:41 福山市まで本日の撮影に。



広島県福山市丸之内 12:26 本日の撮影終わり。五歳と三歳兄弟の七五三。楽しんでくれたようでよかった。お兄ちゃんは三歳のときからぐっと成長した感じがする。祈祷のあと「太鼓楽しかったお仕事がんばってね」などと言っていて宮司さんも思わず笑う。

福山駅前東側にある「大黒天」の尾道ラーメン。 もうちょっと醤油を効かせてもよいような気がするけどおいしかった。駅に近いから、次は味噌ラーメン食べたい。


尾道 13:35 今日は暖かくて過ごしやすい。


尾道 17:36 すっきりとした初冬の夕暮れ。

いただきものの「七本鎗 awaibuki」おいしい。日本酒じゃないみたいだ。