東海道本線尼崎駅 14:53
大阪の最高気温は12℃である、いきなり冬になった。
七五三にやってきた七歳の女の子は着物を着た体をすぼめて小さく震えている。
コートなどは持ってきていないようだったので、手持ちの使い捨てカイロを渡す。荷物が多いと言われても、いつどこで必要になるかわからない。
皇大神社は尼崎駅の東側、神崎川にほど近い小さな神社である。
それでも近隣に工場のある会社のお偉いさんが参拝に来るようで、狭い境内に黒塗りのベンツが来るのだと、隣接する幼稚園の用務員のおじさんが教えてくれる。
祈祷はなかなか興味深かった。
物静かで小さな声で話す宮司さんは、祓詞を唱えるときはよく通るテノールで、祝詞のときは重々しく響くバリトンと、声音を変える。
本来なら玉串を神前に上げる儀式では、家族全員を起立させて合掌を促し、心中の願い事を神様に祈願するというもの。
手を合わせてから、1分か2分はあったろうか。ずいぶん長く感じられる時間を経て、最後に二礼二拍手一礼して祈祷は終わった。
女の子は手を合わせている途中で「まだ?」という顔をしていたけれど、神社によっては形式的に済ませる祈祷と違って、印象深く感じました個人的には。
来年小学生になる彼女は、まだまだ子どもらしい無邪気さを多分に残す。
ランドセルの色を尋ねたら「白」だという。汚れが目立ちそうだけどええんかな。
いまどきのバラの花柄の着物を着た彼女は、ファッション誌のモデルみたいだ。
それがとても眩しく見えるけれども、あと数年すれば急に大人びて、写真を撮るフォトグラファーにもよそよそしくなるのは想像に難くない。
子どもは、子どもが遊んでくれるうちに遊ばないといけない。
今日は一緒に遊んでくれてありがとう。
東海道本線大阪駅 11:22 尼崎市まで本日の撮影に。
兵庫県尼崎市常光寺 14:13 本日の撮影終わり。七歳女の子の七五三。祈祷の間雨が降り、終わったら止んで、晴れた。祈祷では玉串を上げる代わりに宮司さんが家族全員に合掌を勧めて心願成就を祈るというもの。1分くらいあったろうか。長く感じた。寒かったけどいいお参りになったのではないかと思う。
横浜市中区桜木町 22:39 桜木町駅の改札で横浜〜桜木町の乗越運賃を払おうとしたら詰問調で「東京から来ました?」と駅員さんに聞かれる。新幹線の浜松入場印があるからか。尾道→東京の乗車券で東京→桜木町は逆方向になるから使えない。ちゃんと小田原で降りて辻褄を合わせる人もいるんですよ。