大阪環状線福島駅 12:08




  
福島天満宮は街中のビルの谷間に埋もれるように鎮座しているが、こないだ行った神奈川県の久里浜天神社の元にもなった由緒ある神社で縁起は平安時代に遡る。
 
境内が狭いので撮るのも難しいのだけど、それより難しいのが七歳の女の子である。
 
カメラを向けると逃げるし、ぜんぜん笑ってくれないのでどうしたものか。
 
きれいに日本髪を結って袖口にレースの飾りがついたかわいい着物を着て澄ました顔をしている。
 
べっぴんさんでそれはそれでいいのだけど、楽しくないのかそれともカメラに向かって笑わないと決めているのか。

双子の男の子はまったくお構いなしに遊んでくるから、彼の相手もしつつ彼女の写真を撮るのだけど、どうも気分が乗らないらしい。
 
 

手応えのないまま、神社をあとにして家の近くまで歩いて帰る。
 
そこで撮影を終えてもよかったのであるが、やはり笑顔の写真は撮っておきたい。
 
近所の公園に行って写真を撮ろうと思います、とママに言う。二人の子どもたちだけを連れて。
 
保護者のいない子どもの撮影は本来すべきではないけれど、そのまま送り出してくれたことに感謝したい。
 


色づき始めたイチョウの木のある公園で、子どもたちは駆け寄るようにしてブランコに乗り、走り回る。
 
神社でぜんぜん笑ってくれなかった彼女は、何かのスイッチが入ったかのようで楽しそうに遊ぶ。神社でその表情が欲しかった。君はツンデレか。 
 
まだ七歳、されど七歳。天気より変わりやすい女性の気持ちはようわからん。



大阪市福島区福島 11:59 1件目の撮影終わり。七歳女の子の七五三。神社でカメラを向けると逃げる。赤ちゃんの頃から撮っているけど、そういう年頃になったのだろう。彼女と双子の男の子は典型的な小学生男子になっていた。参拝のあと子ども二人だけ連れて近くの公園で撮ると屈託なく笑うのが不思議。