中央本線金山駅 16:25
寒風吹き荒ぶ公園で長居することはできなくて、早々に家路につく。
一歳になって間もない男の子のママはベビーカーを押しながら「育児がこんなに自分の思い通りにならないとは思いませんでした」と言う。「二人とか三人とか子どもがいる人ってどうしてるんだろうと思いますね」
子どもはかわいい。でも体力的、精神的にも疲れてしまう。
ほんまによくわかる。パパは自分で整体院を経営していて、夜まで働いている。
だから毎日ほぼワンオペだ。ママは支援センターのようなところにも頼っているというが、それで十分というわけではないだろう。
できるなら一日おきにでも家事を手伝ってあげたい。
男の子はつかまり立ちができる頃。これから歩き始めると行動範囲が一気に広がってくる。
目も手も離せない年齢になり、これからの数年間はほんとにたいへんだろうと思うから、どうか体だけは大切にしてほしいと思う。
日々の生活に写真ができることは何もないけれど、いつか子育てが終わったときに、ほっとひと息ついてそれを見返す。