近畿日本鉄道橿原線橿原神宮前駅 16:30




    
待合せ場所にママが一人でやってきて、子どもは車の中で寝ていますと言う。
 
起こしてきますというからすぐ来るかと待っていたら、10分近くかかってようやく三歳の男の子が手を引かれて現れた。
 
少し遊んだら目が覚めたのか、すぐに彼は走り回る。少しもじっとしていない。
 
僕なぞ眼中になくて、ただ自分が走りたいだけ走っている。
 
とても元気でよいのだけど、彼の世界に入っていかないと写真が撮れなくなる。
 
さいわいに橿原神宮の境内は広大で、夕方間近とあって参拝の人もまばらである。
 
僕も一緒に走。彼はようやく「なんだこのひと」という感じで僕の存在に気づく。
  
大人はみな「写真を撮ってもらおうね」と子どもに言うが、小さな子どもにそのセリフはまったく無意味である。
 
写真を撮るのではない。子どもと一緒に遊ぶのである。写真はついでに撮れればいい。
 


傾いたオレンジ色の光に照らされて彼は走る。
 
息が切れる様子もない。転んでもすぐに起き上がって走る。どこにそんな体力があるんだろう。
 
たぶん彼はもう少し大きくなったらサッカーチームに入ってボールを追いかけ回す。 
 
いままでにいろんな子どもたちを見てきた経験からそう思います。




近畿日本鉄道南大阪線大阪阿部野橋駅 12:49 2件目の撮影は奈良県橿原市。

近畿日本鉄道南大阪線当麻寺〜磐城 13:17 のどかな奈良盆地を走る。


奈良県橿原市久米町 16:15 本日の撮影無事終わり。2件目は三歳男の子の七五三。よく走る子で、撮影の間は終始ご機嫌でずっと走り回っていた。それなのに息が切れる様子もない。すごい体力だ。彼のように毎日楽しく暮らせたらいいだろうなあ。

橿原神宮前駅前の銀杏並木が美しく色づいている。



近畿日本鉄道橿原線橿原神宮前駅 16:23 冬になったら寒いだろうなあ奈良盆地。





近畿日本鉄道河堀口〜大阪阿部野橋 17:12 阿部野橋に着いて降りようとしたら、隣で先に席を立った若い男二人が残していった牛乳パックが倒れて白い液体が座席にこぼれているのを急いでティッシュで拭いて、パックを持って降りてトイレに捨てる。なんで僕はこんなことをしてるんだろう。

東海道本線大阪駅 18:52 今夜は彦根に泊まります。米原行きを一本見送って、確実に座れるように列の先頭に立つ。

東海道本線南彦根駅 20:44 21時を過ぎると無人駅になる。18きっぷだと自動改札機から遠隔操作のオペレータを呼び出して、改札機のカメラに18きっぷを見せて扉を開けてもらうという非常に面倒くさいことをしなければならない。


本日の宿。 南彦根ステーションホテル(滋賀県彦根市) 駅前にあるのに薄暗い玄関。館内の案内板のフォントが昭和そのもの。フロントにはおじいさんが一人だけ。ドライヤーを使おうとしたらけたたましい音がしてファンがガタガタする。これはいけんとフロントに持っていって交換してもらった。

飲み始める頃に届く撮影のお問合せメール。