京王電鉄京王線高幡不動駅 13:44




  
11月はじめの三連休の初日、穏やかな秋晴れ、とくればお寺の境内には参拝の人が溢れている。
 
祈祷の時刻になると本堂に続々と家族が幼い子どもの手を引いて上がってゆく。
 
毎年見られる光景はどこか安心感がある。小さな子どもを連れた親はたいへんだろうけど。


  
五歳と三歳の男の子がいれば、毎日は怒涛のように慌ただしく体力の限界に挑戦しなければならない。
 
七五三ともなれば、きっと着物を着せて連れてくるだけでも大仕事であったろう。パパとママはよくがんばりました。
 
お兄ちゃんは長男らしく思慮深いところが見えたが、弟くんは猪突猛進、ウリ坊の如し。止まることがない。
 
歯の生え替わりでもないのに、前歯が一本ないのはどういうことだろうと思ったが、きっとそういうことだろう。


  
パパとママの結婚式を撮影したのは6年前だが、そのときに二人の男の子を育てるなんて夢にも思わなかったであろう。
 
思いもよらぬ人生だから面白い、なんて言えるのはまだずっと先のことだろうか。今は子育てに精一杯かもしれない。
  

 
草履を完全に拒否して転がるように走り回る弟くんは間違いなく体育会系。
 
七五三が怪我なく終われてよかった。パパとママもほっとしたろうけど、僕もほっとした。


京王電鉄京王線新宿駅 9:32 本日の撮影に。同じ特急でも、高尾山口行きより京王八王子行きのほうが空いている。 今日から三連休なんだね世間は。東京駅の新幹線乗換口がカオスになってるらしい。もはや風物詩と言えなくもない。


お寺の境内に子どもたちの阿鼻叫喚が響く。七五三の家族写真を撮っていたら、すぐそばで別家族の三歳の女の子がひっくり返って泣いている。七五三は親の限界が試される行事である。



分倍河原まで各駅停車に乗ったら車内に誰もいなくて自撮りでもしてみるか。