とさでん交通桟橋線桟橋通三丁目 12:15
二人の子どもを連れて実家に里帰りしたママの家族写真。
三歳の男の子はすぐに僕と遊びたがるようになり、4ヶ月の赤ちゃんの写真を撮るのを邪魔する。一緒に遊ぶ相手がいなくて退屈していたのだろう。
ママのお祖母様が健在で、今年で96歳だという。10歳は若く見えた。耳が若干遠いだけで、いたってお元気である。三歳のひ孫に数や色を教えていて教育熱心な方なのだなあと思う。
ママはふだんの自然な様子の写真を撮ってほしいというが、自然なのは小さな子どもだけで、大人はどうしたらよいのかわからず立ち尽くしている。どこの家にお邪魔してもそんな感じだから僕は気にならないけれど、ママはこんなはずではなかったと思っているかもしれない。
ママの母上は普段着だけどばっちり化粧しているし、ママと子ども達は揃いのシャツを着ている。大人にとってふだんの自然な様子とは、他人にはあまり見せられぬものである。