山陽本線尾道駅 8:17



 
 
 
福岡へ。
午前中に一件入っていた撮影は、お子さんの発熱のためキャンセルになった。早く元気になってほしいものである。
 
毎日どこかへ出かけているからか、遠くへ行くという感覚に乏しい。「遠いところすみません」と言うお客さんは多いが、僕にはその実感がない。「馬の口とらへて老いを迎ふるものは日々旅にして旅を栖とす」と書いたのは松尾芭蕉だが、僕もそうなるのだろうか。
しかし、芭蕉のように独身で暮らしているわけではないから、夫婦揃って歳を取ったら僕だけ勝手にふらふら出かけてゆくわけにもいかぬだろうと思ったりもする。
同じような日々はいつか突然にがらりと変わるものだ。