山陰本線湖山駅 15:02


  
 


 
  
披露宴で新郎新婦に関するクイズが出題された。「二人が初めて食事しに行ったのはどこ」という問いの答えは県名の四択。それぞれの福岡、広島、大阪、鳥取の県名とゆかりのイラスト絵が映し出された。鳥取を表すイラストはなんだかよくわからぬ円盤状のもの。近くにいたプランナーさんにあれは何かと聞くと、傘、だという。僕は「しゃんしゃん祭り」というものを初めて知った。
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新婦は台湾人である。日本の大学に留学して相当勉強したのだろう。言語レベルは日本人と同じで、しぐさ振る舞いも日本人そのもの。台湾人らしさを感じたのは、披露宴の料理をあっという間にきれいに平らげること。傍らの新郎はほとんど手をつけていない。
  
台式の披露宴では料理は大皿に大盛りで次々に出てくる。台北から来た彼女の家族はコース料理がちょっとずつ出てくる日式の披露宴は物足りなく感じたのではなかろうか。6月に台北で披露宴をするそうだが、新郎はがんばって食べねばならぬ。
 
そんな彼は披露宴の結びに感極まって涙し、結婚したことに対する実感を吐露した。
育ってきた文化の違いはあれど、雰囲気のよく似た二人である。「波長が合ったんかねえ」と彼は妻に言う。それを聞いてなんとなく安心する。これからの生活もうまくいくだろう。結婚おめでとう。末長くお幸せに。
 
あ、そういえば…
僕はミチコさんから「わたしたちはバイオリズムが合わないのよ!」と言われたことがあったな。なんで一緒に暮らせてるんだろ。