東北本線東京駅 12:38
地下鉄東西線を大手町で降りて、東京駅まで歩く道のりは意外に長い。通勤で毎日通っている人も多いだろう。都心で働く人はよく歩く。
明日は石川県で撮影予定である。北陸新幹線を使わずに、上越線と北越急行を経由して高岡まで行く。
高崎から上越線に乗るのは久しぶりである。
電車が渋川を出ると外はうっすら雪が積もり始め、山へ近づくほどに厚みを増してくる。水上に近づく頃には一面の銀世界となった。
車掌は仕事熱心で、車窓に見える利根川が絶景であるのでぜひ見るようにとアナウンスする。
たまたま最後部の席に座っていたので、彼がマイクを使って喋る姿が見える。彼の頑張りに応えるべく、僕はカメラを取り出して外の景色を撮った。
越後湯沢から北越急行に乗り換えて直江津へ。さらに「えちごトキめき鉄道」と「あいの風とやま鉄道」を乗り継ぐ。
JRの幹線を第三セクター化した鉄道は、なぜ「ゆるふわ」な社名にするのであろうか。まったく受け入れられないのだが、たぶん僕の感覚が古いだけなんだろう。
新潟県で降りしきっていた雪は、富山県に入ると勢いを失う。
白馬のスキー場で働いているというニュージーランド人の男と話す。「これから休暇なんだ」と言う。インストラクターなのかと聞くと、リフト係だと言う。観光ビザで来ているのだろうか。
彼は富山で降りて行ったけれど、彼女でもいるのだろうか。聞いてみればよかったかな。