遠州鉄道大平台線佐鳴台小学校 18:44
浜松駅の西側はなだらかな丘が広がっていて、真ん中に小さな湖がある。その湖を見下ろす場所に結婚式場はあった。
暖かい土地なのであろう。周囲の桜はすでに葉桜である。強い風が式後のフラワーシャワーの花びらをさらってゆく。
新郎新婦ともに大きな声でハキハキしゃべる人であった。人前式での誓いの言葉を話す声がチャペルの中によく響く。きっと明るい家庭を作ることだろう。新郎の結びの挨拶も男らしくてよかった。結婚おめでとう。末長くお幸せに。
久しぶりに式場の専属フォトグラファーさんと一緒の撮影になる。
きちんと丁寧に仕事されていて好感がもてる。ただ僕と一緒だとどうしても僕の賑やかさのほうが目立ってしまって、その丁寧さが新郎新婦に伝わっていないような気がする。女性の方だったが、とてもやりづらかったことだろう。機材をしまいながら、なんとなく申し訳ない気持ちになる。
ただ彼女の仕事上、撮るカットはすでに決まっているようで、ゲスト同士が楽しそうに歓談していても、そこにはカメラを向けない。「おいしい場面」を迷わず撮る僕の仕事はそこにある。