山陽本線尾道駅 6:49





 
 
車窓はかすかな春霞。
いくらでも寝られそうな陽気である。
 
尾道から新大阪に新幹線で着くと、黒スーツの「ビジネスマン」だらけの光景に、異世界に来たような気分にさせられる。
ホームからエスカレーターでコンコース降りても在来線への乗換改札まで100メートル以上ある。両肩に大きなバッグを三つ提げた僕はその雑踏の中を早足で通り抜けて汗をかく。