東京地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅 11:50
よく晴れた初冬の東京は暖かい。
早めの昼食を食べようと外に出てきたサラリーマンたちもこころなしか穏やかな表情をしているように思える。
自分のお昼ごはんはどこにしようかと考えて、目についた「なか卯」に入る。手頃なラーメン屋かそば屋が見当たらないときに、不思議とそこに存在しているするチェーンのうどん屋である。消去法のような選び方だけど、なか卯のはいからうどんはおいしいです。
二ヶ月の赤ちゃんはやや眠かったのか、あまり笑ってくれなかったけれど、ママ手作りの服を着てかわいかった。ぐずってきたときにあやすつもりで抱っこすると、まあ癒される。
生まれたばかりの赤ちゃんの重さというのはなんだか絶妙で、自分が預かることができる最小限の命という感じがする。
これがだんだん重たくなって抱っこするのも疲れてくるわけだけども、腕の中におさまる小さな体の重みは本能に呼びかけるものがある。
たまに結婚式の最後に、新郎新婦が生まれた時の重さを再現した米袋を両親に渡すことがあるが、親は体のどこかでその重みを覚えているのではなかろうか。
久しぶりに会ったお姉ちゃんが終始緊張していて、あまりごキゲンな家族写真にはならなかったけれど、それはそれで今年の思い出として、ぜひプリントして飾ってもらいたいなあと思う。写真を見れば、彼女も今日のことを覚えてくれるはずだから。