高徳線板東駅 14:33
神社に着くと、ちょうど祈祷が終わったときで、拝殿から家族が出てきた。
三歳のときに七五三を撮影した小さな女の子は、すらりと背が伸びて少女らしくなっていた。4年前、まだ小さかったのにとても聞き分けのよい子であった彼女は、そのまま素直に成長しているように見える。
今はパパの仕事の都合でアメリカに住んでいるという。多感な時期によい経験になるだろう。
どの子でもそうなのだけれど、今日の撮影が終わったらもう会うこともないかもしれない彼らがそれぞれに幸せな人生を歩むことを願う。
撮影終わって境内の隅で機材を片付けていたら、細身の体に黒縁の丸眼鏡をかけた男性から声をかけられた。
桃屋のCMに出てくるアニメ絵の三木のり平みたいだ。三脚にカメラバッグを持っている。同じように出張撮影をするフォトグラファーさんであった。
徳島では出張撮影するフォトグラファーは少ないのであろう。珍しがられて、彼の車に乗せられ駅まで送っていただいた。
あとで彼のブログを見たら文章のテンションが高いし、写真も元気が出るようないい写真ばかりである。
きっと楽しそうに撮影されるのだろう。彼が撮影するところを見てみたい。スタジオサークルの下塚さんという方であった。
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