茨城交通3系統桜山 16:26

 

 
  
 
撮影しているときはTシャツ一枚だったのに、家族とさよならして機材を片付けていたら急に冷え込んできて、ニットとコートを着込んで マフラーを首に巻く。
  
水戸偕楽園のはずれに「もみじ谷」という一角があって、ママはそこでの撮影を希望された。
 
伺ってみると、たしかに(まだ色づいていなかったが)大きく立派な紅葉の木が何本も植えられている。たしかに美しい光景だろう。ママがここで撮りたいと思うのもわかるのだけど……、残念ながら子どもの撮影には向かない場所であった。

なぜかというと、木が大きく立派で、モミジが子どもの頭上で広がっているから。つまり、子どもをアップで撮ろうとすると、まったく紅葉の葉が画面に入らないのである。
 
撮影場所のおすすめはありますかと尋ねられるとき、それは大人の目線で探しているのではなかろうか。
 
子どもの目と同じ低さから世界をよく見てみると、まったく違った世界が広がる。なんの変哲もない雑草の生えた空き地が、子どもにとっては草原だったりする。
  
どの大人もかつては子どもだったから、子どもの目線からの世界を理解できるはずなのであるが、忘れている人は多い。