京都市交通局烏丸線烏丸御池駅 20:54




 
 
 
撮影終えて外に出ると、冷え込みを感じる秋の京都である。
 
街灯におぼろげに照らされた桜の木の下で、着物姿の外国人旅行者が写真を撮っている。 
 
結婚式の大トリは新郎挨拶であって、そのスピーチいかんで式の印象は大きく変わる。
 
本当は式を挙げるのに乗り気でなかったと告白した新郎は、結婚式をしてよかったと言い、ゲストに感謝の言葉を述べると声を詰まらせた。
  
本来ゲストが見たいのは、おしゃれな式場でもなく凝った装飾物でもなく、新郎新婦が結婚そのものに込めた誠実さではなかろうか。  
 
鴨川沿いに建つオークガーデンのプランナーさんやキャプテンにも親切にしていただき、助けられた。

参列した人々と楽しめた、いい結婚式であった。結婚おめでとう。末長くお幸せに。
 


地下鉄で京都駅まで出て、新幹線で東京へ。披露宴が押したら最終電車になるかもと若干心配していたが、杞憂であった。

地下鉄ホームから新幹線ホームまで一気に上がり、ホームの端まで歩く。
 
まるで競争するかのように僕の後ろを歩く男がいるが、抜かされることなく自由席の列までたどり着く。後ろの彼はシャツの襟元を上げ下げして大きく息をついているが、僕も汗をかいた。
 
週末の上りだから混んでいるが、新大阪始発の「のぞみ」を選んで乗ったら運良く座れた。これで2時間は画像処理ができる。