阪急電鉄宝塚本線山本駅 11:48
阪急宝塚線は蛍池よりも先に行くのは初めてなので、先頭車の一番前に乗る。
池田あたりから何度もカーブしながら勾配を上がってゆく線路は、神戸電鉄に似ていて面白い。途中から分岐する能勢電鉄にも乗ってみたいが、なかなかその機会がやってこない。沿線の人から撮影依頼来ないかなあ。
あちこち出歩くのはなかば趣味のようなものなので、よく「出張ばかりでたいへんですね」と言われるけれど本人はまったくたいへんだと思っていません。
6ヶ月の赤ちゃんはおとなしくて全然笑ってくれないが(たぶんふだんはもっとやんちゃなんだろうけど)、笑わないのは仕方ないので、気にせず撮る。
が、途中でお腹が空いたのかぐずり始める。パパが「離乳食食べさせてもいいですか」と聞く。聞くまでもない。むしろそういう光景を撮るのが出張撮影です。
もっと文章としての写真があっていい。見る人に想像力が求められる写真である。
赤ちゃんがごはんを食べているときの写真は、はっきり言って見栄えする写真ではない。それでも、その写真を見れば、毎日毎日うんざりするほど時間がかかった食事の時間、初めて食べたものに対する子どもの表情とか思い出すだろう。
文章になる写真は日々の生活の中で綴られる。
フォトスタジオでは決して撮れない写真であって、それを大切に思う人が増えてくれるとよいなあと思う。