宇野線岡山駅 6:35 

 
 
 
 
  
東京から走ってきた寝台特急「サンライズ瀬戸」が発車するのを見送って、高松行きの快速「マリンライナー」に乗る。
  
岡山から高松へは1時間弱である。8時40分発の徳島行き高速バスには十分間に合う……はずであったが、列車は時刻を過ぎても発車しない。
    
しばらくすると岡山からひとつ先の宇野線大元駅で「人と列車が接触したため運転を見合わせる」というアナウンスが入った。JR西日本は人身事故とは言いたくないらしい。先発した「サンライズ瀬戸」が当該列車であるようだ。 
   
こんなに頻繁に列車に飛び込む人がいる日本は異常な社会であると思うが、異常にも慣れっこになっているのがまた日本人である。車内の人はみなおとなしく運転再開を待つ。
    
しかし、時間の経過とともに再開見込み時刻が後退してゆく。
 
結局約2時間遅れで「マリンライナー」は満員の客を乗せて岡山駅を離れた。もうバスには間に合わぬ。慌ててもしかたがない。バス会社に電話して予約をキャンセル。今日撮影するお客さんには時刻に遅れる旨の連絡をする。不可抗力とはいえ、申し訳ないことである。
  
高松から高徳線に乗り換えて板東駅で降りる。小さな無人駅だが駅前にタクシー会社があって助かった。30分くらい歩くところだったが、10分で目的の神社に着いた。旅の途中ではいろんなことが起きる。