さいたま市大宮区高鼻町 14:03




 
 

 
長い参道の両側には見上げるほどのケヤキ並木が続いていて、風が吹くたびに葉が紙吹雪のように舞い落ちる。
 
作業着姿の男性二人が、竹箒で落ち葉を集めている。彼らが曳くリヤカーは落ち葉でいっぱいだ。
 
4年前にお兄ちゃんの七五三を撮影して、今年は弟くんの番である。もうそんなに時間が経ったのかと思う。そのときにはいなかった二歳の妹までいる。
 
年が離れた兄弟であるせいか、それともお兄ちゃんが寛容なのか、やんちゃな弟であるけど喧嘩もない。

見ているとあまり親の手がかからないように思える。いいことである。
 
 
祈祷の間、境内でぼーっと大きなクスノキを見上げていた。神社は「パワースポット」として知られているらしく、参拝目的の人が次々に訪れる。
  
樹高が20メートルくらいありそうなクスノキの幹に、じっと両手を当てて目をつぶっている人がいる。そうすると癒されるのか、それとも不思議な力を得られるのか。
  
なんだか樹木の養分を吸い取っているような気がしないでもない。たくさんの人に触られる木もたいへんだと思う。