産交バス八代田浦線八代市役所前 9:10



  
 
 
 
朝8時の待ち合わせをやや過ぎて、着物姿の娘を抱えたパパとママが参道の向こうから息急き切ってやってきた。
 
先約との兼ね合いで朝早くからの撮影になったにもかかわらず、着付けをして、日本髪をきちんと結ってきてくださったのには恐縮である。
 
早起きさせられたであろう三歳の女の子は、眠そうな素振りも見せずに僕と遊んでくれる。雨に降られなかったのもよかった。
  
彼女が大人になったとき、きっと今日のことは覚えてないだろうけど、写真を見れば楽しく過ごした時間だったとわかるはず。

 

バスで駅まで行き、予定していた電車に無事間に合って二件目の撮影は熊本。
  
在来線の高架化工事とともに駅が様変わりしていた。専門店街が広くなって店が増えた。人が自然に集まる駅という場所を活用して稼ごうとするJRの思惑があるのだろう。
  
この20年近くの間で、主要駅には商業施設が付き物になった。アイデンティティーが曖昧になった駅は駅らしくない。本来の駅が持つ空気感に乏しくて残念だと思うのだが、これが時代の流れである。