名門大洋フェリー新門司港 19:54

 




 
乗れば明朝は大阪である。
 
夜行バスよりフェリーがいいのは、シャワー(風呂)があること、完全に横になって寝られること、それに「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」には一人用個室があることである。荷物の多いフォトグラファーにとって、個室がある船は非常に助かる。
  
デメリットは船室でネットが繋がらないこと。しかし、これはまあひと晩くらいSNSなぞ見ないほうが精神の安定にはよいかもしれぬ。
 
船に乗り込んで、まずは船内探検。初めて乗る船だから船内設備を確認する。もっともこれは万が一のときのために船の前後や、甲板に出られる場所を把握しておくためでもあります。
 
船に限らずホテルでだって、非常口や階段の位置を確認しておくだけで、いざというときに結果が違ってくるはず。
 
船は定刻に岸壁を離れ、西から東へ。約12時間の航海。瀬戸内海を走るせいか、揺れはほとんど感じない。
 
船室で持ち込んだウィスキーのお湯割りを作って飲んでいたら気持ち良くなって僕は幸せです。
 
 

朝、大阪に着いても降りたくないが、降りねばならぬ。
 
7月に大阪を直撃した台風で乗降用の昇降タラップが壊れたままになっている大阪南港フェリーターミナル。バスが車両甲板まで乗り入れて、徒歩客はそれに乗って下船する。