山陽本線糸崎駅 12:36







 
 

 
  
西条駅裏にある神社に着くと、アオザイ姿のベトナム人女性が4人がスマホで互いに写真を撮りあっていた。そばに地元の人らしきおじさん2人が彼女らに張り付くようにいて、話しかけたそうにしている。彼らはどういう関係なんだろうか。
  
広島でも紅葉が見頃を迎えた。神社に隣接する公園のモミジが鮮やかな紅で辺りを照らしている。
  
ロケーションはすこぶる良いのだが、七五三に訪れた三歳の男の子は怖がりで、ママにくっついて離れない。30分近く時間がかかったが、馴れて遊びだしてくれてほっとした。
      
三歳児はなんのために自分が神社に連れて来られたのかまったくわかっていない。親は七五三だと張り切っていても、小さな子どもは着物も神社も理解できない。
 
大人だって自分自身の三歳の七五三を思い出してみてほしい。きっとほぼ何も覚えてないはずだ。
 
 
糸崎には岡山行きの湘南色115系電車が停まっていた。
 
みかんの実と葉をイメージしたオレンジと緑のツートンカラーは旧国鉄時代からのものだ。東京から小田原方面への東海道線に初めて導入されたので「湘南色」と呼ばれる。
 
外装とともに車内もほぼオリジナルのまま残っている115系は、JR西日本岡山支社所属の2編成だけではなかろうか。ハローキティ500系新幹線と同じくらいレアなもので、もっと知られてよいと思う。
    
115系特有の唸るようなモーター音を聞きながら電車に揺られる。ノスタルジック昭和時代。